NHK『魔改造の夜」に挑んだニットー・アルケリス:椅子を魔改造し、世界の立ち仕事の負荷軽減に挑む【アフターストーリー】

NHK『魔改造の夜』に出演 アフターストーリー チームNットー アルケリス 魔改造は止まらない。今度は椅子を魔改造して、立ったまま座れる椅子を開発し、世界の立ち仕事の負荷軽減に挑む。
NHK『魔改造の夜』に出演 アフターストーリー チームNットー アルケリス 魔改造は止まらない。今度は椅子を魔改造して、立ったまま座れる椅子を開発し、世界の立ち仕事の負荷軽減に挑む。

『魔改造の夜』とは……

NHK BSプレミアムの技術開発エンタテインメント番組「魔改造の夜」
NHK BSプレミアムの技術開発エンタテインメント番組「魔改造の夜」

エンジニアたちが極限のアイデアとテクニックを競う、NHK BSプレミアムの技術開発エンタテインメント番組「魔改造の夜」。
“子どものおもちゃ”や“日常使用の家電”を魔改造しモンスターマシンへと姿を変える興奮と感動の夜会。その第3弾「扇風機50m走」と「赤ちゃん人形綱登り」に、ニットーグループ(株式会社ニットー・アルケリス株式会社)のエンジニアたちが挑戦、1か月半魔改造に励み、闘いに挑んだ。

知られざる開発秘話

“魔改造”という名のとおり、常識を覆す発想と技術で挑む『魔改造の夜』。
今回のテーマは「扇風機50m走」。
普段は回るだけの扇風機を“走らせる”という無茶ぶりに、
株式会社ニットーとアルケリス株式会社のエンジニアたちが挑戦した。

エンジンを搭載し、折り返してゴールを目指す―。
その裏では、制御、機構設計、素材加工、そしてチームワークが試される日々が続いていた。

「ロマンか、スピードか。」
究極の二択の中で導き出された答えとは。
そして、失敗の中に見えた“ものづくりの原点”とは。

ここでは、彼らが語る開発の裏側と、挑戦の舞台裏をお届けする。

そして、『魔改造の夜』を戦い終えた彼らの次の”生け贄”とはー
立ったまま座る椅子!?
魔改造は止まらない。

NHK『魔改造の夜』に出演  バックストーリーズ チームNットー 扇風機50M走 リーダー 北山 アルケリス株式会社

第1章:目指すは速さとロマンの両立!

最初に取り組んだのは、マシンの最終形をどうするか—つまり「目指す姿」を決めることだった。
そもそも扇風機は“走る”ことを想定していない。走行に適した形状とは言いがたい。
25メートルという短距離でスピードを狙うなら、モーターを搭載して、できるだけ低い重心にした方が有利だ。

しかし、それではただの“サーキュレーター・カー”になってしまう。
「スピードを取るか、ロマンを取るか」
チームの議論はそこから始まった。

最終的に選んだのは、ロマンを取る道だった。

モーターではなく、あえて扱いの難しいエンジンを採用し、扇風機らしい高さも維持する。
その結果、走行中のバランスが難しく、ターンが安定しないという新たな課題に直面した。
しかし、「扇風機の形を残したまま走らせる」というコンセプトは、最後まで譲ることはできなかった。

NHK『魔改造の夜』に出演 アフターストーリー チームNットー アルケリス 魔改造は止まらない。扇風機25m走のモンスターのエンジン部分 | 立ち仕事の負担軽減ならアルケリス株式会社
ロマンを求めてエンジンを採用。のちに苦しめられることになる。

第2章:過程を置き去りに…

エンジンをコントロールするための知識は、チーム内に誰も持っていなかった。
原付のようなエンジンより構造は単純なはずなのに、実際は一筋縄ではいかない。
アイドリングを安定させるだけでも、始動方法から燃料の供給まで、手探りで学ぶ必要があった。
さらに、マシンの高さがあることでブレーキや転回が不安定になり、スピードを出すたびに挙動が乱れる。

それでも、テスト走行でエンジンが轟音を上げ、排気煙(※実際は濃いめの燃料が一緒に排気されていた)を上げながらターンを決めた瞬間、

「いける」と確信した。

他チームの走りは見ていなかったが、正直、優勝できると思った。

NHK『魔改造の夜』に出演 アフターストーリー チームNットー アルケリス 魔改造は止まらない。扇風機25m走のモンスターの試走実験2 | 立ち仕事の負担軽減ならアルケリス株式会社
テスト走行の様子。モンスターの原型が爆誕。

第3章:爆音

本番では一発で結果がでた。

最初に走ったSライズのマシンは、我々とは真逆の設計思想だった。
静かなモーター駆動を想像していたが、実際にはエンジン以上の爆音を響かせてスタート。結果のタイムはもはや覚えていないが、我々が出したことのない速さだった。

その瞬間、我々の優勝はなくなった。

このマシンが完成するまでの過程を振り返ると、自分の技術だけでは到底形にならなかった。
機構設計、部品加工、制御調整—どれも仲間の知識と技術があってこそ実現できた。

最後にはマシンが完成し、無事にタイムも記録できたのは、メンバーの知識や技術の協力があったおかげに他ならない。
自分一人の技術や知識が足りなくても、実現したいビジョンが明確になってさえいれば実現が出来る。
リーダーとしてプロジェクトを進める難しさを実感すると共に、仲間の力を借りることで、一人では届かない境地へ到達できることを知った。

“想像したものを創造する”

その実感こそが、今回の挑戦で得た一番の収穫だった。
この経験は、今後のプロジェクト運営に必ず生きていくはずだ。

NHK『魔改造の夜』に出演 アフターストーリー チームNットー アルケリス 魔改造は止まらない。扇風機25m走のコース | 立ち仕事の負担軽減ならアルケリス株式会社
”想像したものを創造する”という実感を得られた魔改造の夜。
NHK『魔改造の夜』に出演 バックストーリーズ チームNットー 扇風機50M走 設計 天沼 アルケリス株式会社

第1章:挑戦のはじまり

「扇風機を走らせてください。」

お題は、もう一つの競技「赤ちゃん綱登り」とともに発表された。
どちらに参加するか迷ったが、「25メートルを折り返して帰ってくる」という動きに惹かれ、
より動きのある方が面白そうだと思い、扇風機25m走を選んだ。

目標タイムは、ウサイン・ボルト選手の100m記録—9.58秒。
その速さを25mスケールでどこまで再現できるか。
動力の方式について議論を重ねた結果、ラジコン飛行機用のエンジンを使うという、
“ロマンのあるコンセプト”に決まった。

NHK『魔改造の夜』に出演 アフターストーリー チームNットー アルケリス 魔改造は止まらない。扇風機25m走のモンスターのエンジン試運転 | 立ち仕事の負担軽減ならアルケリス株式会社
小型エンジンの扱いは難しかった。

第2章:はじまりの先に見えたもの

競技でやるべきことは、大きく3つあった。

  1. エンジンを使いこなし、扇風機を走らせること
  2. 25メートル地点で折り返すこと
  3. スタート・折り返し・ゴールの3箇所で確実に停止すること

本番コースの準備が進み、エンジンとプロペラによる走行テストが始まると、
チーム全体のエネルギーと集中力を肌で感じた。

その一方で、私は「3つの課題をどう実現するか」
そして「それぞれに十分な調整幅を持たせながら、できるだけシンプルな構造で仕上げるにはどうすべきか」
というテーマと向き合い続けた。

試作と検討を重ねる日々。
失敗を繰り返しながらも、確実に前へ進んでいる手応えがあった。

NHK『魔改造の夜』に出演 アフターストーリー チームNットー アルケリス 魔改造は止まらない。扇風機25m走のためのCAD設計 | 立ち仕事の負担軽減ならアルケリス株式会社
施策と検討を繰り返す。ロボコンの経験がいきた。

第3章:僅かな光から、みんなの自信に

制御のノウハウはほとんどゼロからのスタートだった。
それでも、市販のマイコンを使ってサーボモーターを動かすことには成功。
その後、すべての動作を大小のサーボモーターで完結させる構成にまとめた。
シャーシは、ニットーが得意とするプレス板金で製作。
限られた技術とパーツの中で、うまくマシンを組み上げることができたと思う。

一方で、若手メンバーたちは夜遅くまでエンジンの調整に取り組んでいた。
扱いの難しいエンジンのセッティングが仕上がっていくにつれ、
「これは完走できるかもしれない」という自信が、チームの中に生まれていった。

そこからは、毎晩のように試走を重ね、
エンジンの最適化、ブレーキ調整、軽量化などを一気に詰めていった。
本番を迎える頃には、マシンの完成度は大きく高まっていた。

当日もトラブルはあったものの、放送の通り、練習どおりに走り切ってくれた。
そして、扇風機らしい姿のまま、しっかりとゴールで静止した瞬間—
思わずガッツポーズが出た。
あのとき感じた安堵と達成感は、今でも鮮明に覚えている。

NHK『魔改造の夜』に出演 アフターストーリー チームNットー アルケリス 魔改造は止まらない。扇風機25m走のモンスターの試走実験 | 立ち仕事の負担軽減ならアルケリス株式会社
実験の様子。本番でも練習通りに走り切ってくれた。
NHK『魔改造の夜』に出演 アフターストーリー チームNットー アルケリス 魔改造は止まらない。今度は椅子を魔改造して、立ったまま座れる椅子を開発し、世界の立ち仕事の負荷軽減に挑む。アルケリス、スタビを販売中。

『魔改造の夜』で扇風機を走らせたあのエンジニアたちが、
今度は“椅子”を魔改造している。

魔改造は止まらない。

目指すのは、世界中の立ち仕事の負担を軽くする「立ったまま座る椅子」。
遊び心から生まれた技術が、いま本気で人の働き方を変えようとしている。
他言推奨。

魔改造の魂よ永遠に。

立ち作業の負荷軽減

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