ヒルナンデス!超最新医療SP!で話題の「AIで変わる腰痛セルフケア」AIで腰痛を分析するNEC×東京医科歯科大学の最新技術とは!?

ヒルナンデス!超最新医療SP!で話題の「AIで変わる腰痛セルフケア」AIで腰痛を分析するNEC×東京医科歯科大学の最新技術とは!? - 立ち仕事のミカタ

2025年6月25日(水)放送の『ヒルナンデス!超最新医療SP!AIで腰痛を分析』(日本テレビ)で紹介された、NECと東京医科歯科大学が共同開発した腰痛セルフケアAI技術。その内容に連動するかたちで、本記事ではAIが腰痛ケアにどう活用されているのかを、技術と人間工学の両面からわかりやすく解説します。


目次

ヒルナンデス!で紹介された腰痛分析AI、どこがスゴイ?

番組では、MCの南原清隆さんや出演者の吉村崇さんたちが、実際にAI姿勢解析を体験。「自分の体の傾き」や「どこに負荷がかかっているのか」が数値で“見える化”され、スタジオは驚きと笑いに包まれました。

NECが開発したこの技術、実はスマホだけで使えるという手軽さながら、理学療法士並みの高精度な分析ができることが注目されています。


腰痛を分析するするAIの仕組みとは?

この技術の核となっているのが「Pose Estimation(ポーズ推定)」というAI解析です。

ポーズ推定とは?

画像や動画から人の姿勢や動作を自動的に分析する技術で、カメラだけで身体の関節位置を特定し、骨格を再構築することができます。

近年の研究では、関節の動きを解析することが可能となり、従来は高価なモーションキャプチャでしかできなかった動作分析が、スマホ一台で実現しています。

「Pose Estimation(ポーズ推定)」というAI解析
出典:https://blog.tensorflow.org/2021/05/next-generation-pose-detection-with-movenet-and-tensorflowjs.html

NECの技術が進化しているポイント

NECの技術は、以下のような特徴を持っています:

  • 骨格のズレを高精度に解析
  • 撮影角度の違いにも強い独自の補正技術
  • 数百〜数千のルールベースによる原因推定(SATソルバ)

さらに、ユーザーが体を動かすだけで、「どの筋肉に過剰な負荷がかかっているか」「姿勢がどこで崩れているか」といった情報を自動で推定し、最適な運動プログラムを生成します。


NECが開発した「AIセルフケア技術」の全貌

このシステムは、以下の5つのステップで構成されています。専門知識がなくても、仕組みがわかると「なるほど!」がきっと増えます。番組中で「スマホが理学療法士みたい!」という声が上がったのも納得の機能です。

1. スマホで撮るだけで「骨格」を読み取る

カメラで撮影した映像から、AIがあなたの「骨格」を正確に読み取り、体のどこに負担がかかっているかを推定します。これは「ポーズ推定」と呼ばれる技術で、もともとはスポーツやゲーム開発で活用されていたもの。

NECの技術では、撮影角度や明るさの違いにも対応し、背骨・骨盤の動きまで精密に再現できるよう改良されています。

2. 背骨・骨盤のバランスを自動チェック

動きを通して、AIが体の“クセ”を見つけ出します。

  • 骨盤が前傾しているか?
  • 腰のカーブが強すぎないか?
  • 左右のバランスが偏っていないか?

これらは「Kinematic Parameters(運動学的指標)」と呼ばれるもので、プロの理学療法士が観察するようなポイントを、AIが代わりにチェックしてくれるのです。

3. 「なぜ痛むのか?」をAIが論理的に分析

ただ「姿勢が悪い」と言うのではなく、「なぜ腰に負担が集中しているのか?」をAIが自動で推理します。

これは、SATソルバという高度なアルゴリズムを活用したもの。複数の要素(関節の動き、骨の角度、筋肉の柔軟性など)をもとに、最も合理的な“原因”を導き出します。

そして、結果は「あなたのもも裏の硬さが原因で骨盤が傾き、腰に負担が集中している可能性があります」といった、納得感のある文章で提示されます。

AIは背骨の配列や骨盤の歪みを分析します

4. あなたに合った運動を自動で提案

原因が分かったら、それに応じた運動をAIが動画で提案。ここが他の健康アプリと違う点です。

  • 運動は「目的別」に最適化されており、ムリなく続けられる内容
  • 今後はAIが動きを見ながらリアルタイムでフィードバック(「ひざが曲がりすぎていますよ」など)を提供予定
  • 自然な言葉での声がけには、ChatGPTのような言語モデル(LLM)も導入される計画も

5. すべてスマホ1台で完結

特別な機器やセンサーは不要。スマホだけで「診断→原因分析→運動処方→コーチング」までが完結します。

通勤前、昼休み、夜のストレッチタイムなど、どんな生活スタイルにもなじみやすいのが大きな魅力です。


なぜこの技術が生まれたのか?研究開発の背景

NECと東京医科歯科大学のチームは、以下のような課題意識から本技術を開発しました:

  • 通院リハビリは時間・コスト・距離の壁が大きく、継続が難しい
  • 簡易アプリの運動提案は「なんとなく合ってる」だけで、根本解決にならない
  • 正確な姿勢データに基づく運動提案が必要

そのため、プロの理学療法士が持つ“視点”をAIに学習させ、誰でも「理学療法士のような判断が得られる」仕組みを作ったのです。


実証が始まっています!神楽坂から全国へ

NECはこの技術を、2024年より「NECカラダケア神楽坂店」で実証を始めており、一般ユーザーへの展開も視野に入れた取り組みが進んでいます。

2024年より「NECカラダケア神楽坂店」で実証開始

この技術は、以下のようなシーンで活用が広がる可能性もあります。

  • 工場や厨房など立ち仕事が多い職場
  • 通院が難しい高齢者の在宅リハビリ
  • スポーツ現場でのフォーム矯正
  • 健康経営を推進する企業の福利厚生施策

「未来の健康管理」はスマホから始まる

NECと東京医科歯科大学の取り組みは、単なる医療技術の進歩にとどまりません。AIによって「自分の体を客観的に見ること」が可能になることで、病気の“前段階”に気づき、予防的に対処する文化の醸成にもつながります。

テレビで話題になったこの技術、ぜひ放送後には「自分でもやってみよう」と思った方も多いはず。スマホを手に取って、まずは“自分の姿勢”を知ることから始めてみてはいかがでしょうか?

立ち仕事の負荷軽減ならアルケリス 工場設備・備品展に出展 工場で使われる設備、備品を集めた展示会

立ち姿勢の負担軽減
「スタンディングレスト」

という新発想!

スタビハーフは、長時間の立ち仕事による足や腰への負担を軽減するために開発されたスタンディングレストです。スネやヒザをやさしく支えることで体重を分散し、足裏への負荷を大幅に軽減。作業中の疲労を和らげ、快適な姿勢をサポートします。

立ち作業の負担軽減デバイス

アルケリスは立ち姿勢の負荷軽減デバイスを販売中です。職場環境に合わせて、疲労軽減ジェルマットスタビ ハーフスタビフルから選ぶことができます。立ち仕事の身体疲労を軽減し、働く人に選ばれる職場づくりをサポートします。

製品写真(スタビハーフ)

立ち仕事の椅子「スタビハーフ」に座って仕事をする前立ち仕事の椅子「スタビハーフ」に座って仕事をする様子

身体負荷を軽減する

立ち姿勢では体重負荷が100%足裏に集中して、足や腰に負担がかかります。スタビハーフは体重を分散して支えるため、足裏への負荷を最大33%軽減することができます。

立ち姿勢では体重負荷が100%足裏に集中して、足や腰に負担がかかります。スタビハーフは体重を分散して支えるため、足裏への負荷を最大33%軽減することができます。

負荷軽減の検証データ

実証実験において、スタビハーフによる体重分散効果が示されました。

立ち姿勢とスタビハーフ使用時における体にかかる荷重を、圧力分布センサを用いて計測したところ、スタビハーフの使用により足裏の荷重が最大30%程度軽減することが明らかになりました。

スネ部のロールクッションが体重の一部を優しく支えることで、足裏の荷重が軽減していることがデータから示されました。

スタビハーフの負荷軽減効果検証実験の様子。立ち姿勢とスタビハーフ使用時における体にかかる荷重を、圧力分布センサを用いて計測したところ、スタビハーフの使用により足裏の荷重が最大30%程度軽減することが明らかになりました。

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