20代にストレートネックの傾向あり 2400人の日本人の姿勢データを徹底調査した結果

20代にストレートネックの傾向あり 2400人の日本人の姿勢データを徹底調査した結果 立ち仕事のミカタ

株式会社Sapeetが2025年2月21日に発表した調査によると、AIを活用した姿勢分析「カルティ シセイカルテ」を用いて、2,400名の日本人の姿勢データを分析した結果、現代日本人の姿勢に関する興味深い実態が明らかになりました。

目次

主な調査結果

  • O脚とX脚の割合:​男性の53.3%がO脚傾向を示したのに対し、女性は38.5%でした。一方、X脚傾向は女性で15.2%、男性で8.7%と、性別による差異が見られました。​
  • 頭の前傾(ストレートネック)傾向:​特に20代では55.5%が頭部前傾姿勢を示し、30代でも44.5%と高い割合が確認されました。
  • 猫背の度合い:​全年代で猫背傾向が高く、20代では70.8%と最も高い割合を示しました。​
O脚とX脚の割合 立ち仕事のミカタ
source: 株式会社Sapeet
頭の前傾(ストレートネック)傾向 立ち仕事のミカタ
source: source: 株式会社Sapeet
年代別の猫背の度合い 立ち仕事のミカタ
source: source: 株式会社Sapeet

これらの結果から、スマートフォンやパソコンの長時間使用に伴う「仙骨座り(ずっこけ座り)」が、ストレートネックや猫背の一因である可能性が示唆されています。​仙骨座りは、骨盤を後傾させ、背中に過度の負担をかける姿勢であり、長期的には腰痛や肩こりなどの健康問題を引き起こす懸念があります。​

仙骨座り(ずっこけ座り)
株式会社Sapeetの資料をもとに作成

仙骨座りとは何か?

仙骨座り(ずっこけ座り)とは、椅子に深くもたれかかるように腰を落とし、骨盤が後傾した状態で座る姿勢のことを指します。この姿勢では、腰の後ろ側にある仙骨(せんこつ)が椅子の背もたれに直接当たるような状態になり、背中が丸まり、いわゆる「猫背」になります。

なぜ仙骨座りが問題なのか

仙骨座りは一見ラクな姿勢に思えるかもしれませんが、実は身体に多くの負担を与える姿勢です。特に以下のような影響が懸念されます:

  • 腰椎への負担:骨盤が後傾することで腰椎の自然な前弯が失われ、腰に大きなストレスがかかります。
  • 肩こり・首の痛み:背中が丸まることで、肩や首の筋肉に緊張が生じやすくなります。
  • 内臓への圧迫:お腹が折れ曲がるような姿勢になるため、胃や腸などの内臓が圧迫され、消化不良や血行不良を引き起こす可能性があります。
  • 集中力の低下:呼吸が浅くなりやすく、酸素の供給が不足することで集中力の維持が難しくなることもあります。

仙骨座りになりやすいシチュエーション

仙骨座りは、以下のような場面でよく見られます:

  • 長時間のデスクワーク
  • 昼食後や疲れている時の作業
  • 柔らかすぎる椅子やソファの使用
  • 椅子と机の高さが合っていない場合

正しい座り方とは?

仙骨座りを避けるには、正しい座り方を意識することが重要です。

  • 骨盤を立てる:坐骨(ざこつ)でしっかり座ることで骨盤が立ち、自然な背骨のカーブを保てます。
  • 膝は股関節よりやや低く:足が地面につく高さに椅子を調整し、膝がやや下になる姿勢が理想的です。
  • 背もたれとの距離を適切に保つ:背もたれに軽く支えられる程度の距離で座ることで、腰や背中の負担を軽減できます。
  • 椅子の奥までしっかり座る:浅く腰掛けると仙骨座りになりやすいため、深く座ることを心がけましょう。

対策として使えるサポートツール

仙骨座りを防止するためには、次のようなサポートツールの活用が効果的です:

サポートツール効果
ランバーサポートクッション腰椎の前弯をサポートし、正しい姿勢を維持しやすくする
姿勢矯正椅子骨盤を立てた状態を維持する設計がされている
フットレスト足の位置を安定させ、骨盤の後傾を防ぐ

立ち仕事への影響と対策

立ち仕事に従事する方々にとっても、日常生活での不良姿勢は足腰への負担を増大させる要因となり得ます。​特に、休憩時や業務外での「仙骨座り」は、筋肉のバランスを崩し、立ち作業時の疲労感を増幅させる可能性があります。​そのため、正しい姿勢を意識し、適切な休憩とストレッチを取り入れることが重要です。​

まとめ

現代のライフスタイルが姿勢に与える影響は大きく、特に若年層におけるストレートネックや猫背の増加が懸念されています。​立ち仕事に従事する方々は、日常の姿勢に注意を払い、適切なサポートデバイスを活用することで、足腰への負担を軽減し、快適な作業環境を維持することが可能です。

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立ち仕事の椅子「スタビハーフ」に座って仕事をする前立ち仕事の椅子「スタビハーフ」に座って仕事をする様子

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実証実験において、スタビハーフによる体重分散効果が示されました。

立ち姿勢とスタビハーフ使用時における体にかかる荷重を、圧力分布センサを用いて計測したところ、スタビハーフの使用により足裏の荷重が最大30%程度軽減することが明らかになりました。

スネ部のロールクッションが体重の一部を優しく支えることで、足裏の荷重が軽減していることがデータから示されました。

スタビハーフの負荷軽減効果検証実験1
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